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皮影戯(ピーインシー)とは?

現代に生きる1200年の伝統 中国影絵"皮影戯"

皮影戯(ピーインシー)の歴史

皮影戯人形 孫悟空
皮影戯(ピーインシー)は、中国に伝わる伝統的な影絵です。中国影絵の歴史は世界で最も古く、今からおよそ1200年前の唐の時代には紙人形の影絵芝居が上演されていました。この影絵芝居が皮影戯(ピーインシー)の原型です。
人形に皮が使われるようになったのは南宋の時代で、この頃から人物のキャラクターもはっきりと打ち出されるようになりました。
今では中国全土に分布し、その形態も多様で、それぞれの地方劇と密接な関係を持つ、地方色豊かな皮影戯が各地で上演されています。

ユネスコ世界無形文化遺産登録

2011年11月には、インドネシアのバリ島で行なわれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第6回政府間委員会にて、人類の無形文化遺産リストに登録されました。
皮影戯人形
ステージ裏

皮影人形は美術品

ロバや牛・馬などの動物の皮をなめし彫刻を施し、繊細に彩色したものに桐油を塗って乾かした色彩豊かな人形たち。その繊細に切り込まれた人形は一見の価値があります。関節部が可動でその表現も豊かです。
 
皮影戯人形
孫悟空
100cmにもおよぶ数十体の人形たちによる独特の世界は、インドネシアのワヤン・トルコのカラギョズなどの影絵劇とは一味違う趣を持っています。
カラギョウズ
トルコの影絵芝居「カラギョウズ」
カラギョウズの操作風景
カラギョウズの操作風景
ワヤン・クリ
インドネシア・ジャワの影絵芝居「ワヤン・クリ」
ワヤンの舞台
ワヤンの舞台

大スクリーンを変幻自在に動きまわる人形たち

~操作棒の見えない照明法~
中国皮影戯は日本の影絵人形劇の操作方法とは根本的に違い、人形をスクリーンに直接押し当てる方法で行われます。
一瞬の変わり身なども可能となり、そのスピード感あふれる繊細な演技力はまさに現代に生きる1200年の伝統芸術です。
皮影戯操作風景

伝統楽器が奏でる音楽

中国楽器が奏でる軽快なリズムと旋律は中国の雰囲気を漂わせ、皮影戯を盛り上げる大切な要素です。
鼓・どら・鼓弓などの中国楽器を使った賑やかな音楽が、物語を盛り上げます。
銅鑼隊

皮影人形制作のプロフェッショナル

柴廣義氏
劇団影法師の文芸美術部には日本における皮影人形製作の第一人者がいます。
 
柴廣義(チャイ グァンイ)
中国唐山市皮影劇団にて舞台美術・人形製作を習得。1988年唐山市にやってきた劇団影法師の舞台に出会った事がきっかけで日中合作に参加。その後日本に来て以来20年、劇団影法師の数々の皮影戯作品の人形・舞台を製作する他、NHKみんなのうた「夏恋花」の美術製作など多方面に活躍している。中国国家二級舞台美術設計師。
株式会社劇団影法師
〒180-0012
東京都武蔵野市緑町2-1-5
TEL.0422-54-7770
FAX.0422-54-6070
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